【雑記】ラーメンズを観よう!という記事【布教】
はじめに
サトレンコです。
この記事は私の最推しであるお笑いコンビ「ラーメンズ」について早口オタク語りで布教させていただく記事です。
何番煎じだよって感じではありますが、「誰だ?」という人も「名前だけ知ってる」という人も「コントみたことある」という人も最後まで読んでいただけると嬉しいです。
対戦、よろしくお願いします。
(記事内敬称略)
ラーメンズって?
ラーメンズとは、1996年に片桐仁と小林賢太郎の二人で結成されたお笑いコンビのこと。主に舞台で活躍しており、その芸の形式はコント。
名前を聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。最近(最近?)では、片桐仁はドラマ「あなたの番です」に出演していたことで、小林賢太郎は2020東京パラリンピックの閉会式の総合演出を務めることが発表されていたことでと、それぞれ話題になっていました。
こういう方もいらっしゃると思います。
「千葉!滋賀!佐賀!の人だよね?」
そうです。フラッシュ黄金時代の一角とも評されるあの「千葉!滋賀!佐賀!」の元ネタはこの二人。一瞬で声のイメージがついたのではないでしょうか。
あと昔のMacのCMもやってたみたいですね。(この記事見る人でそれわかる人いるかよ)
じゃラーメンズの魅力ってなんですか
この項目、私の語彙力がカスなせいでもしかしたら既ファンの方々に叱られてしまうかもしれない。許して。
ラーメンズのコントのすごいところは、「様々な笑いが飛び出てくる」ところと、それでいて「笑いだけじゃない」ところ。
様々な笑いの例を挙げると、「勢いでもってかれる笑い」「カオスなものに触れたときの笑い」「乾いた笑い」「伏線回収による感嘆を交えた笑い」「言葉遊びから生まれる笑い」「パワーワードに触れたときの笑い」「なんだかわかんないけど、笑っちゃう笑い」とか。
それぞれのコントで、提供される笑いが違う。すごい。
上記の「千葉!滋賀!佐賀!」が生まれたコントである「日本語学校イタリアン」っていうコントは「言葉遊びから生まれる笑い」に属します。「日本語を独自に再解釈した新しい世界」なんて評論をされることもありますね。
で、「笑いだけじゃない」ってのはどういうことか。
ラーメンズのコントの中には、「これもはやコントではないだろ!!!」ってコントがあるんですね。
たとえるなら「演劇」。舞台の上で作り出されていく世界に魅せられる感覚。
そして演劇を見ると、「笑い以外の感情」も芽生えるんですね。
「感動」「エモ」「泣ける」「怖い」「かわいそう」「考えさせられる」...
普通の芸人のネタを見ているだけじゃ出てこないような感想が出てくる。
そしてそれが笑いと共存している。私はここがラーメンズの最大の魅力だと思います。
(小林賢太郎がイケメン!かわいい!とかそういう話もできるけど紹介記事には向かないと思ったのでそういう話はまた今度)
本題
で。なんでこの記事を書こうと思ったかというと、「自粛要請で暇してる人たちを沼に引きずり落としたいから」ですね。
えっでも観る手段なかったら引きずり落とせないじゃんと思ったそこのあなた。ある。
ここに、100本ものコントが公式から投稿されている。無論、無料。えっいいの?
「えー100本もあったらどれから見たらいいかわかんないよ」って人のために、ここからラーメンズをはじめてみる人のために私がすこし、オススメの作品を紹介します。
...の前にひとつ。
ラーメンズの作品を見るときに、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあって。
作品に集中して観てほしいということ。
序盤の状況説明とかを聞き流したせいで「なんかあそこよくわかんなかった」という感想になってしまうことがあるんですよね。これは非常にもったいない。
小説を読んでいるときに、斜め読みしたらあとで伏線回収に気づけなかった、みたいな、そんな感じのことが起こってしまうんですね。しかもラーメンズの場合は「ここでこう言ってたよね」って説明をあとでしないので、「なんか観客から笑いが起こってるけど、全然よくわからない」みたいなことになっちゃう。
もともと舞台で行われているコントなので、自分もその舞台を見に来ているかのような気分で見てほしいと思います。
じゃあ紹介入りまーす。
50 on 5
上にあげた笑いの種類で言えば、「言葉遊びから生まれる笑い」などが該当します。
50音表に例として置いてある「あり」とか「いぬ」とかの単語をめぐる、バイトと正社員と部長と社長と...の話。
紹介の時点でわかるように、二人コンビのラーメンズが、それ以上の人数を演じ分ける作品。しかも違和感がない。んで面白い。
公演「TEXT」の一番手ということもあり、スタンダードなラーメンズのコントが見られます。最初の一歩目におすすめ。
バースデー
傑作と呼ばれるラーメンズの作品シリーズその1。
まず驚くのは形式。別撮りした二人の音声を後ろで流すのに合わせて、二人が動くという他ではあまりみないものとなっています。
上の笑いだと、「勢いでもってかれる笑い」と「伏線回収による感嘆を交えた笑い」とかが該当します。
あらすじは最初にばっちり説明してくれるので、聞き落とさないようにしましょう。
同音意義の交錯
同音異義というのは例えば「工作」と「耕作」みたいなことです。それが「交錯」する作品。ダジャレみたいなもんです。
頭がいい、っていうとちょっと違うけど、とくに最後のたたみかけは最高の逸品。
とにかく観ろ!(放棄)
怪傑ギリジン
ラーメンズの作品についてしゃべるときに避けては通れない作品。
一人がなにもしゃべらずに座っていて、もう一人がその周りで相方を笑わせようとする、という構図。文章にするとわけわかんねえな!
この構図はちょくちょく出てくる定番の構図で、人気も高いです。まあとにかくほら、見てくれよ。
採集
「傑作」と呼ばれるラーメンズの作品シリーズその2。
ラーメンズの話をするときまあ9割5分は出てくるのではないのでしょうか。
舞台は真夜中、田舎の学校の体育館。小林賢太郎演じる、東京に旅立った青年プリマが、その田舎で理科教師になった片桐仁演じるジャックと卓球をしているところから始まります。
これは、おそらく満場一致でとんでもない作品。私が「演劇」と表現するのもこの作品の存在が大きいです。序盤からちりばめられた伏線の怒涛の回収とか。あと、コントでこういうことができるんだ、というのとか。
小説を読んでいるような気分で、集中してのめりこんでほしい作品です。
不思議の国のニポン
ラーメンズ傑作シリーズその3。
舞台は日本語学校。23分の大作です。
日本全国47都道府県について独自の解釈をした作品で、パワーワードや伏線回収盛りだくさん。勢いも最高。
全部のネタがわかったひとは相当なつわもの。わからないネタがあっても全く問題ないのもすごい。見てくれ~~~~~
終わりに
以上、6作品を紹介しました。
もちろん上の作品だけにとどまらず、たくさん作品を見てほしい。
だって100本もあるからね!
たとえば「50 on 5」が気に入った人は「音遊」とかを。
「バースデー」の形式のコントはほかにはないですが、「本人不在」「金部」なんかバースデーとなんとなく似ている(個人の感想)のでこちらも好きになれると思います。
「同音異義の交錯」のように言葉遊びに極振りした作品が観たい!というひとは「新噺」(いまようばなし)、「ドラマチックカウント」「風と桶に関するいくつかの考察」などを。
「怪傑ギリジン」と同じ構図のものがみたい!という人は「バニー部」「スーパージョッキー」などがお気に召すかなと思います。
「採集」の物語性に惹かれた人は「小説家らしき存在」とか、またあの作品のまるで演劇のような雰囲気に惹かれた人は「アトムより」「アトム」「蒲田の行進曲」とかがおすすめです。
またここまでで触れてこなかった要素として、「作品間のつながり」というものもあります。同じ公演内の作品で、つながりがある。ということですね。
具体的に一番わかりやすいのは「不透明な会話」と「条例」。どうつながってるかをここで説明するのは野暮なので、前者を先に見てから、後者を見ることをお勧めします。
その頂点にいるのが「銀河鉄道の夜のような夜」って作品なんですけど、これはまた別の機会に。
それでは、後語りが長くなってしまいましたがこれで記事を終わらせていただきます。
この暇なとき、ぜひ!ラーメンズの作品を楽しんでください。
あと私は人の感想を好物とする人なのでガンガンつぶやいてください。私が喜びます。
それでは!
リンク
ラーメンズ公式
小林賢太郎公式Youtube(小林賢太郎がひとりでやっている作品が観れます)
小林賢太郎公式サイト